みなさんこんにちは!
石田です。
今日は中学生の嫌いな単元ベスト5には入るであろう分詞についての話をします。
過去分詞は受動態や現在完了で登場してきているので少し馴染みがあるかもしれませんが、
問題は現在分詞。これで非常に悩む人が多い。
先日、こんな生徒とこんなやり取りをしました。

よし!英語頑張ろう!
えーっと、動名詞って-ingなんですか?

そうだよ!

あれ?-ingって現在進行形じゃなかった?
まあいいや、じゃあこれ(現在分詞)はなんですか?

-ingだよ!

もちろん机を投げるなんてことはないですが(笑)
同じ-ingの形になるのになぜ使い方が異なるのかで困ってしまったようですね。
もちろんこの後しっかり解説しましたよ。
前置きが長くなってしまいましたが、今日の内容に入りましょう。
この記事を読めば一発で整理できるはずです。
目次
-ing=進行形という考えは捨てろ!
さて、詳しい内容に入りましょう。
中1で現在進行形は動詞を-ingにしたものです(最悪)や同様に過去進行形も動詞を-ingにしたものです。
なんて習った人たちは、動名詞が出てきた時に動詞に-ingをつけましょう。って聞いた時。進行形じゃないの?と疑問に思ったことでしょう。
そしてまた、現在分詞に出会った時、動詞-ingにしてくださいと言われるとそれはパニックになるのは当たり前ですよね。笑
これでは英語が嫌いになるのも納得です。仕方がない。
今まで習ってきたことは嘘ではないですし、間違えでもありません。
(中には分詞と動名詞の区別が付いていない先生がいるようですが…。)
しかし、ここからはいったんリセットしてそれぞれの役割を見ていきましょう。
-ingを理解するには不定詞の役割を理解せよ!
せっかく分詞の話を読めると思った方はごめんなさい。
目次から-ingは3つに分かれるという項目まで飛んでお読みください。
ではいきましょう!
まず不定詞とは学校で習った通り、名詞、形容詞、副詞の3つの役割をすることができます。
これは他の記事でも言っているように1つの文章には1つしか動詞を入れることができないからです。
例えば、 I like basketballという文章を見てどんなイメージをするでしょうか?
おそらくほとんどの人が、「ああ、この人はバスケをするのが好きなんだな」と思ったはず。
しかし、実はバスケをするのは苦手で自分ではほとんどプレイせず、試合を見ることが好きな場合もあり得ます。
こんな時に登場するのが不定詞です。
I like to watch basketball. で私はバスケの試合を観戦することが好きです。
このように動作を伴ったり、何かをする理由などと伝えたい時に不定詞が使われます。
ここの話はまた別の記事にまとめておりますのでそちらをお読みください。

-ingにも不定詞と同じような役割がある
実は、-ingにも不定詞と同じような役割が3つあります。
それが、名詞、形容詞、副詞です。
勘の良い人ならもう気付いたかもしれませんが、この役割によって-ingの呼び方が変わります。
動詞が名詞の役割をするから動名詞
よく生徒にもクイズとして出すのですが、動名詞は動詞と名詞どちらなのか?ということを確認しましょう。
1つの文章には1つしか動詞を入れることができないので、動名詞は名詞となります。
(高校では準動詞と習います)
これが1つ目の-ingになります。
ちなみに、名詞は文の主語、補語(だいたいはbe動詞の後ろ。一般動詞も少々あります)、目的語(一般動詞の後ろ。もっというと他動詞の後ろに来ます。何を?って突っ込める動詞のこと。)
動詞が形容詞の役割をするのが分詞
さあ、やっとここまで来ましたね…。
形容詞の役割をするものが分詞になります。(副詞も分詞に入りますが、中学ではほとんど習いません)
形容詞とは名詞をより詳しくするものです。
では詳しく解説していきます。
分詞とは現在分詞、過去分詞に分かれます。
これは英語独特の概念なのですが、過去のことではなくても過去形や過去分詞を使うことがあります。
これもいつかお話したいですね。本当に楽しいので。
現在分詞の整理
話がそれましたが、現在分詞とは名詞が~している状態を指します。
だから現在進行形の-ingも分詞になるんですね。
分詞は名詞の直前に置いて修飾するパターン、直後に置いて修飾するパターンがあります。
例)I saw a sleeping dog. 私は眠っている犬を見かけた。
このように分詞単体の時は名詞の直前に置きます。
例2) I saw a dog sleeping on the chair. 私は椅子の上で眠っている犬を見かけた。
sleeping以外にもより詳細な情報がある場合には後ろから名詞を修飾します。
過去分詞の整理
最後に過去分詞です。
学校や塾で先生がピーピーと言っているあれです。笑
past participle(パスト・パーティシプル)のことを略してp,pというのが由来です。
過去分詞は名詞が~された状態を指します。
主に受動態と完了形の文章で登場しましたが、現在分詞と同様に形容詞としての働きもします。
ちなみに受動態の過去分詞も形容詞としての働きをしています。
使い方も現在分詞と一緒です。
例) I like iced coffee. 私はアイスコーヒが好きです。
例2) I like coffee made in America. 私はアメリカ産のコーヒーが好きです。
アイスコーヒって実は過去分詞なんですよ!衝撃ですよね!
まとめ
いかがでしょうか?
少し長くなってしまいましたが、分詞について理解を深められたでしょうか?
基本は~する、~されるのイメージをもっていることを忘れないでください!
それでは!